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北九州記念 レース回顧
こんにちは、競馬リポート管理人の田中です。
7月最初の小倉重賞として行われたサマースプリントシリーズ第2戦の北九州記念。
近年は1番人気が勝ち切れない波乱傾向の強い一戦として注目されていましたが、今年は1番人気フリッカージャブが真正面からその流れを打ち破る勝利を飾りました。
ただし、内容を振り返ると決して単純な人気決着ではありません。
小雨が降る重馬場、前半600m33秒1のハイペース、さらに軽ハンデ馬の激走も重なり、夏の小倉芝1200mらしいスピードと我慢比べの両面が問われたレースだったと言えます。
■レース展開
スタートから主導権を握ったのはアメリカンビキニでしたが、外からフリッカージャブもすぐに好位へ取り付き、序盤から緩みのない流れになりました。
3コーナー通過時点では、アメリカンビキニとフリッカージャブが先頭争いを形成し、その直後にジェニファー、サウンドモリアーナ、プロトポロスが続く形。
前半から脚を使わされる展開となったことで、後方勢にもチャンスは残されていましたが、重馬場の小倉芝1200mでは外を大きく回して一気に差し切るほどの余力を残すのも難しい馬場状態でした。
結果的には、前で流れに乗りながら最後まで踏ん張れる持続力と、馬場を苦にしないパワーを兼ね備えた馬が上位を占める形になりました。
■1着 フリッカージャブ
フリッカージャブ
勝ったフリッカージャブは、1番人気の支持に応えて重賞初制覇。
外枠から無理なく好位を確保し、逃げ馬を見ながら運べた立ち回りが非常にスムーズでした。
前半から速い流れになりながらも、直線で早めに先頭へ立ち、最後はジェニファーの追撃をクビ差でしのぎ切る内容。
単なるスピードだけでなく、重馬場で脚を削られながらも最後まで止まらない持続力を見せた点は高く評価できます。
これまで北九州記念は人気馬が取りこぼすケースも多いレースでしたが、今年に関しては力のある馬が条件に対応し、きっちり結果を出した一戦でした。
■2着 ジェニファー
ジェニファー
2着に入ったのは9番人気のジェニファー。
50キロの軽ハンデを活かし、道中は3番手付近でスムーズに運ぶ形。
直線でも最後までしぶとく脚を使い、勝ち馬フリッカージャブにクビ差まで迫った内容は非常に価値があります。
軽ハンデ、先行力、馬場適性が噛み合った好走であり、まさに夏のハンデ重賞らしい穴馬の激走でした。
人気薄ではありましたが、展開面を考えれば決してフロックとは言い切れない走り。
今後も斤量や馬場、相手関係次第では再び馬券圏内に食い込む可能性を残した1頭です。
■3着 ヨシノイースター
ヨシノイースター
3着は4番人気ヨシノイースター。
58キロを背負いながら、道中は中団前めで脚を温存し、直線でもしっかりと伸びて3着を確保しました。
勝ち馬とは0秒1差。
斤量を考えれば、上位3頭の中でも内容面の評価はかなり高くなります。
8歳馬ながら大きく衰えを感じさせない走りで、小倉芝1200mへの適性と重賞でも通用する地力を改めて証明しました。
昨年2着に続いて今年も馬券圏内に好走しており、北九州記念という舞台への相性の良さは本物と見ていいでしょう。
■4着以下の注目馬
イツモニコニコ
12番人気ながら4着に食い込んだイツモニコニコは、今回の隠れた好内容馬です。
道中は中団後ろから脚を溜め、直線で馬群の間を伸びて上位に迫りました。
人気を考えれば大健闘と言える内容で、展開や馬場が噛み合えば今後も穴で警戒したい存在です。
サウンドモリアーナ
6着のサウンドモリアーナは、勝ち馬と0秒6差。
道中は前めの位置で流れに乗れていましたが、ハイペースを追いかける形になったぶん、最後は甘くなりました。
それでも大きく崩れたわけではなく、スピード能力自体は見せています。
もう少し馬場が軽く、前半の入りが楽になれば巻き返しは可能です。
ヤマニンアルリフラ
注目していたヤマニンアルリフラは9着。
連覇を狙う立場でしたが、今回は道中11番手付近からの競馬となり、直線でも本来の伸びを見せ切れませんでした。
馬体重はプラス9キロ。
昨年の勝ち馬として地力はありますが、今回の重馬場、ハイペース、位置取りを考えると、持ち味である末脚を最大限に活かす形にはなりませんでした。
着順だけを見ると物足りない結果ですが、条件が噛み合わなかった一戦として次走以降の見直し余地は残ります。
デアヴェローチェ
2番人気デアヴェローチェは10着。
最後方からの競馬となり、直線でも前との差を詰め切れませんでした。
今回は前半が速く差し馬にもチャンスがありそうな流れでしたが、重馬場で外から一気に伸びるには厳しい馬場状態。
能力を否定する敗戦ではありませんが、古馬相手の重賞で即結果を出すには、もう少し噛み合う条件が必要だった印象です。
■レース総括
今年の北九州記念は、1番人気フリッカージャブが勝利した一方で、2着に9番人気ジェニファーが入り、3連単は41,430円。
人気馬が勝ちながらも、馬券的にはしっかり妙味のある決着となりました。
ポイントは、重馬場の小倉芝1200mで前半から速く流れたこと。
単純な前残りでもなく、単純な差し決着でもなく、前で運べるスピードと最後まで踏ん張る持続力、さらに斤量面の恩恵が結果に直結しました。
特にジェニファーの2着は、夏競馬における軽ハンデ馬の怖さを改めて示した内容。
一方で、ヤマニンアルリフラやデアヴェローチェのように人気を集めた馬でも、位置取りや馬場が噛み合わなければ簡単に馬券圏外へ沈むのが、北九州記念というレースの難しさです。
■今後の展望
勝ったフリッカージャブは、今回の内容ならサマースプリント路線でも引き続き主役級の存在になります。
重馬場でこれだけの競馬ができたことは大きく、馬場を問わず力を出せる点は今後の強みです。
2着ジェニファーは、次走以降で斤量が重くなった時に同じだけ走れるかがポイント。
ただし、先行力と粘りは確かで、条件次第では再度穴をあける可能性があります。
3着ヨシノイースターは高齢馬ながら内容優秀。
58キロで崩れなかった点を考えれば、今後もスプリント重賞では軽視できません。
敗れたヤマニンアルリフラに関しても、今回は展開と馬場が噛み合わなかった印象。
良馬場やもう少し差しが届く流れになれば、巻き返しのチャンスは十分にあります。
■次週以降の注目
夏競馬は、1つの馬場変化、1つの斤量差、1つの位置取りで結果が大きく変わります。
今回の北九州記念でも、人気馬が勝つ一方で、軽ハンデの伏兵が2着に入りました。
つまり、夏競馬で重要なのは人気順をそのまま信じることではなく、馬場、展開、斤量、調教気配が噛み合う馬をどれだけ早く見抜けるかです。
次週以降も、表面上の人気だけでは拾えない激走候補をしっかり掘り下げていきます。
引き続き、最終追い切り、枠順、馬場傾向を含めて、夏競馬で狙える1頭を見極めていきましょう。

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